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ぷくさんからのメール相談[2]


[2]自律授乳へチャレンジ!
時間や回数にとらわれないで……

 ぷくです。
 先生から、1回ミルクを40ml足して、夜間はミルクだけでと言われましたが、 毎回40ml作って飲ませても飲む量にムラがあり、平均して20ml位です。母乳も 左右3分2回、飲ませることができる時とできない時があります。
 おしっこの回数と量は、紙オムツなので数えていませんが、便の時(1日に 6回ほど)以外で紙おむつを交換するのは日に1〜2度です。

 欲しがる時に与えると3時間の間隔が壊れます。その場合は2回に1回ミルク を与えれば良いですか? それとも欲しがる時には与え、3時間毎はちゃんと 守り、母乳とミルクを与えた方が良いのですか?
 夜間はミルクの量に係わらず、2時間半位で泣く時もありますが、大体4時間 くらい眠ったままです。なので3時間位で起こし、飲ませることもありますが、 すぐに眠ってしまい上手に飲ませることができません。昨夜は眠そうな時は おっぱいのみで、ちゃんと起きた時はミルクを30ml足したら全部飲みました。 間隔はおっぱいのみで2時半から3時間、ミルクを足しても3時間位でした。
 このような、まちまちなミルクの足しかたで大丈夫でしょうか? 産院の 先生からは「夜間ミルクを飲ませないと体重は増えない」と言われましたが……。



 うさぎです。
 大人でも食欲にムラがあるものです。とくに赤ちゃんの場合、眠たいと きにちょっと吸いたい、安心したいから欲しがるというときがあります。 昼間興奮したり、たくさんの人に会ったりすると、夜、眠っている間に 思い出したかのように泣き出し、お母さんを求めるときがあります。 そんなとき、おっぱいは最適な安定剤になるのです。昼間でも同様です。

 コンスタントに飲まないことが悪いとも言えません。おしっこの量も 心配ありませんし、ミルクも平均20ml程度足して、体重がまずまず伸び ているのなら、お母さんが思うよりおっぱいも充分出ていますよ。
 授乳の間隔・回数にはこだわらないで。時間、量、体重にこだわると、 赤ちゃんからのサインを数で評価してしまいます。それがお母さんの ストレスになります。おっぱいに関しては時間にこだわらない。ミルク に関しては「約3時間」という目安があったほうがよければそうしましょう。
 もしも、次の授乳までに3時間以上あくようになったら、足りていると考 えて思い切ってミルクを足す回数や量を減らしてみてください。そして、 体重が十分増えるようになったら、ミルクを思い切ってやめてみましょうね。

 夜の授乳ですが、この場合は足したミルクの量が多かったか、欲しくない ので飲まなかったと考えられます。このままでもいいと思いますが、4時間も あくのなら、ミルクを足すのは昼間だけ、夜間はおっぱいだけでいいような 感じがします。おっぱいだけに関して言えば、夜間は4時間以上はあけない 方がいいですよ。
 産院の先生がおっしゃった体重のこと、私は別に夜間にこだわらなくても 昼間しっかり飲ませておけば、体重は伸びると思います。



 ぷくです。
 確かに授乳時間にこだわっていました。メールを読んで勇気がわいたので、 昨日から自律授乳にチャレンジしてみましたが、たった1日なのに大変でした。  1回目は多少次まで間隔があくのですが、2回目からは母乳の出も少ないだろ うし、母乳を片方飲んでは寝、泣いて起きてはもう片方……の繰り返し。左右 交互に2回飲ませる方法は成功せず、1時間毎どころか四六時中授乳しているよ うな感じでした。
 これはいけないとミルクを足すと、40mlをグイグイ10分くらいで飲み干して 少しまとめて眠ります。その繰り返しで1日が終わりました。母乳がどれだけ出 ているかわからないけど、逆にミルクの量が増えてしまいそうです。飲まないの が悩みだったので、飲めばそれでヨシかとも思いますが、母乳の量が増えてミル クが減ってくる日が来るのか不安です。授乳間隔はあいてくるものでしょうか?
 こういうやり方は、赤ちゃんにはちょっと残酷でしょうか?



 うさぎです。
 1回でしっかり飲めないのも大変ですね。眠り込んだら、途中排気させても起 きません。朝一番は、お母さんも休んだ後なので母乳の出がいいのです。 そして昼から夕方にかけて減ってくる。昼ご飯をしっかり食べて、赤ちゃんと 一緒にお昼寝できるといいですね。
 1日中、おっぱいをブラブラしているような気持ちですよね。でもそんなもの なんですよ。ちょこちょこ飲みでも、お母さんの体力と気力が持つ限りは頑張 ってみて。発達が順調で、体重がそこそこ増えればいいのです。
 いつまでも「おっぱいブラブラ状態」は続きません。ただ「いつになったら間 隔があくの?」と考えてばかりいると辛くなります。「こんなものだ」と覚悟を 決た方が気が楽ですよ。
 でも、「ああ、もう限界。私がどうかなる〜」と思ったら、思い切ってミルク を足しましょうね。そして赤ちゃんと一緒に爆睡してください。そして元気を 取り戻したら、もう一度トライです!
 泣いているから足りていない、かわいそう、と思うお母さんは、どうしても 足す量が増えます。ここが難しいところなのです。お腹が空いたからだけでは なく、安心したいから、抱っこされたいから泣くときもあるのですよね。大好 きなお母さんに抱っこされて、おっぱいを吸いながら眠るなんて、最高に気持 ちいいことなのですから。

 ミルクを足さないこと、増やさないようにすることが残酷なのか。これは何 とも言えません。もしかしたら「大好きなおっぱいを吸っていたい」と思う赤 ちゃんの気持ちに気付かず、お腹一杯ミルクを飲まされて寝かされ、母さんに 抱っこされる時間が少なくなる方が残酷かもしれません。

 まず、おしっこの量や回数が減っていないか考えましょう。長い目で評価する には体重でしょうが、さしあたり飲む量が少なければ出る水分の量が減ります。 ミルクは悪いことではありません。どうしてもおっぱいの量が増えないとき、 離乳食を早く始めるとか、ミルクを足すこともあります。
 でも、おっぱいの機能を十分に生かす方法でミルクを足したいですね。完全 母乳ができればいいのですが、ムリにはできません。できる限りでもいいんじ ゃないかと思います。でも、体重の伸びもよいのにミルクを足しすぎたが為に、 おっぱいが減ってしまった……では、やっぱりもったいない。

 足りていないようであれば、1回50mlに増やして3〜4時間毎に与えたとしても、 1日300〜400mlは与えることになります。1回の量が少ないなら回数で稼げばいい のです。
 あくまでも「基本はおっぱい」と考えるならば、1回に満足する量を与えて、 おっぱいを吸わせる間隔が空くような足しかたは、逆におっぱいの機能を衰え させてしまいます。 難しいのですが、あとはお母さんの気持ち次第です。

続く……
相談記[3]自律授乳へチャレンジへ