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■ 妊婦さんのインターネット活用法 ■

 女性が妊娠すると――というよりも結婚すると、仕事を辞める人が今も多い と思います。しかし、辞めてしまえば家の中にこもりがちになり、また社会か らだんだんに家庭中心の生活になってしまう。近隣との会話も挨拶ぐらいで話 すこともなく、1日何も話さないで過ごすことさえもあります。
 しかし、それも長期になればやはり人恋しさが芽生え、いざ会話したいと思っ ても、昔の友達とは話が合わないし、結婚して地域から離れてしまっていれば、 気の合う友達ともなかなか長電話ができない。どうしても一人(孤独)になって しまいます。
 今の社会は"干渉しない生活が良い"とされてます。近隣の人も干渉しないよう に努めていますし、立ち入らないようにしています。そんな社会では、やはりど うしても一人になってしまいがちなのです。

 そんなときに、お勧めなのがインターネットだと思います。これは家にいながら、 時間も関係なく、距離も関係なく、相手もあまり気にしなくても良い間柄。初対面 でも、気軽に会話ができることからでしょうか?
 Webには、同じ様な境遇の妊婦さんはたくさんいらっしゃいます。すぐに話は弾 むことでしょう。ネット上にも友達はできるのです。
 また、妊娠初期に切迫流産などのトラブルで"家で安静"と言われたとき、家の中 にいるとストレスが溜まってしまいますが、気分の良いときパソコンの前に座ると いつでも同じ境遇の友達がいる。話を聞いてもらい、また相手の話を聞いて、"私 だけじゃない"と認識して安心することができます。
 妊娠初期に薬を飲んだが大丈夫だろうか? お酒を飲んだけど大丈夫です か? という相談を専門家に直接することができる。病院に行かなくても、家で 気軽に医療相談が受けられるシステムも魅力です。またほとんどがボランティアで すので無料です。
 妊娠中期になれば、妊婦さんは安定期に入ります。妊娠中で一番楽しく過ごすこ とができる時期ですよね。そんなときは遊びの相談です、どこそこまで電車で、車 で行きたいが大丈夫ですか? スイミングに行きたいのですが大丈夫ですか? と いう相談が多いです。これに対しては医療機関で相談するように話しますが、"今ス イミングに行っているけど楽しいよ"と言う、実際の話がネット上で読むことができます。
 例えば旅行。"行ったよ、あそこはいいよ"とか、"どんなとこ?"とか。お互いの情報 交換の場として効果があります。
 また妊娠末期になりますと、切迫早産だとか安静を強いられるとき、パソコンは、自宅 にいながら、お友達とストレスを発散するにはとっても良い道具です。予定日近くになれば 不安はだんだん大きくなります。でも、その気持ちをネット上に書き込むことで励まされ たり、書くことで自分を納得させたりしてお産に望むのです。
 また、他人のお産の経過などを聞いていますので、"わぁ〜、大変!"とか、"あやかりたい" とか、いろいろ思うようで、それはそれで予備知識としてあっても良いと思います。

 このように、妊婦さんとパソコンはとても良い友達になれると思うのです。
 また、産後も子育てなどで、きっと心強いものが用意されていると思います。