助産師のあかね　白班としこりの痛みに泣きました

■　白斑としこりの痛みに泣きました

　はじめまして。5月に初めての出産をし、現在2ヵ月半になった娘を、ほぼ母乳のみで育てている39歳の母です。
　あかねさんのHPの情報のおかげで、私のオッパイトラブルが自己改善することができました。今日はお礼がてらメールさせていただきました。

　私は高齢ですが、入院中から、「良く出そうなオッパイ」と言われ、安心しきっていました。母乳に良いのは、"和食中心"と産院で聞かされてはいましたが、育児の忙しさにかまけて雑食しておりました。
　そんなとき、比較的大きくてオッパイもよく出ていた、左のオッパイの外側半分が、ガチガチに固くなり痛くなりました。白斑もできていました。娘が左のオッパイをくわえているときに、よく不満そうに泣くようになってから、数日が経っていました。

　それまでは、ほとんどケアなどしていなかったので、今さらマッサージしても、ただ痛いだけでだめでした。搾乳しても、水の入った風船のようで、中には液体があるようなのに、何も出てこないのです。
　産院（開業医）に行ったら、早速とばかりに抗炎症薬と抗生物資を出され、「あれーっ？」という感じでした。これではだめだと思い、その日が休日だったこともあって、藁（わら）をもすがるような気持ちでHPを探して、こちらのHPに辿り着いたわけです。

　いろいろ試しました。結論から書きますと、マッサージだけではたいした改善はなく、アイスノンで冷やし、授乳を減らしたあたりから改善（白斑がなくなった）が現れ、その間は搾乳を何度もしました、最後は搾乳とマッサージを日に1回に減らし、授乳を再会しましたら、2日ほどで、普通の状態に戻りました。
　食事も「和風の粗食」にしました。ただ、授乳を減らそうかな……と思ったころ、食あたりで吐いたりして、ほぼ1日中食べられなかったことも、結果的にはよかったのかもしれないと思っています。濃厚な真っ白から黄色のおっぱいが、今はほぼ開通している全部の乳管から、サラサラに近い状態のおっぱいが出るようになりました。
　その間約2週間。明日こそは母乳育児専門のところに行こうと思う毎日でした。しかし結構費用がかかると聞き、1日伸ばしにしていました。

　もっと産院（病院）は、母乳について、妊産婦に情報を与えるべきだと、今になって思います。妊娠出産育児については、本もたくさん出ていますが、おっぱいについては情報が少ないように思います。
　聞けば、母乳で育てた期間のある友人のほとんどは、何らかのトラブルを経験しているようです。
　入院中も、急におっぱいがでるようになった上に、張って張ってとても痛いのに、朝から丸一日放っておかれ、夜中にはアイスノンを与えられただけで、辛い思いをしました。
　翌日になってようやくマッサージをしてもらい、ようやく楽になりましたが、母乳が出始めるときがこんなに辛いものだとは思ってなかったので、余計に辛く感じました。
　わたしの勉強不足なのかもしれませんが、これは適切な対応だったのか？　と今でも思います。

　というわけで、これからもまたトラブルがあるかもしれませんが、今のところはなんとかなって、ほっとしているところです。ありがとうございました。

[akane memo]

●病院の対応について
　「助産婦は母乳のことをもっと勉強して、出産前にはちゃんと教えてもらいたい」と言うお気持ち解ります。

実際はちょっと無理があるように思います、母乳だけで１年は勉強しないとね。いけませんね

「急に張ってきた」ところの対処については、アイスノンで冷やして、搾乳する、授乳する、食事を減らす、水分を減らす、これで良いと思いますが、そんな状態にならないようにすることが大切です、ならないようにするには、

＊産後直ぐから、フルコースなど頂かないことです、

＊２４時間母児同室にして、いつでも吸わせることです、

＊早期からミルクを足さないことです、

これでかなり予防出来ると思います。
（助産婦：akane）