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生後5〜6ヵ月
そろそろ離乳食をスタート

☆そろそろ寝返りができるように……
寝返りができるようになる赤ちゃんもいます。もちろん、まだできなくても 心配する必要はありません。仰向けからうつ伏せになるよりも、うつ伏せから 仰向けに寝返る方が早かった……なんて赤ちゃんもいます。ほんの少数ですが、 おすわりやハイハイを始める赤ちゃんもいるでしょう。

☆人見知りの始まる赤ちゃんも
見知らぬ顔が現れると、じっと見つめて表情を変えたり、泣き出したりする ようになります。これは人の区別がつくようになったからと言えるでしょう。
喜び、悲しみの他に、好き嫌い、恐れ、怒りのような感情も発達してきます。
見たことのない人を見ると恐れ、絶対的信頼を寄せるお母さんを見ると安心して、 笑いかけたり、話しかけたり……。赤ちゃんってすごいと思いませんか?

☆成長のテンポには個人差がある
一人一人にかなりの成長のテンポの違いが出てきて、ますます個人差が 目立ってきます。体重だけに振り回されず、目が生き生きしているか、 元気がいいか、機嫌がいいかを見定めるのは、日頃世話をしているお 母さんの目が一番確かです。



…… ポイント ……
◎離乳食をはじめる前に
「せっかく離乳食を作ったのに食べてくれない!」と悩むことがありますよね。 でもこれはどのお母さんも経験すること。わざわざ別に作っているのに 食べてくれない、という思いがストレスになることも。まず大人の食事を見直 してみませんか? おっぱいを美味しくし、健康にもよい食事を守っている方 であれば、わざわざ赤ちゃんだけのためにメニューを増やすこともなく、 大人の食事から選んで与えることができると思います。
あとは薄味にして、食べやすいようにすりつぶしたり、スープでのばしたりす るだけでいいのです。
最初の頃は、舌にのった食べ物の感触と味に慣れ、上手く舌を使って飲み込 むことと、スプーンや箸から食べ物を口に含むことに慣れればいいのです。 大人の食事を見て食べたそうな仕草をしたら、煮たりゆでたりしてやわらか くなった野菜や、みそ汁の上澄み・スープなどをちょっとだけ赤ちゃんの舌 に乗せてみましょう。案外、水分が多いものよりもペースト状ぐらいのやわ らかさのほうが、上手く舌を使って飲み込みやすいことがあります。

◎危険な物はかたづけて
この時期の赤ちゃんは、目に付いた物、手に触れた物は何でも口に持って いくようになります。お金、薬、たばこ、化粧道具、裁縫用具など、部屋には 危ないものが案外多いものです。赤ちゃんが口に持っていっても大丈夫な物 以外は、手の届かないところに片付けてしまいましょう。

◎一人遊びをすることも……
目が覚めても泣いたりせずに,自分の手をからみあわせて静かに 遊んでいたりします。こんなときは、しばらく一人遊びさせておいても いいでしょう。一人遊びに飽きればお母さんを呼んだり、泣いたり します。


■ 離乳食とおっぱい
この頃は、まだまだ栄養の中心はおっぱいにあります。
「おっぱいの成分が薄くなっているから飲ませても意味がない」 「いつまでもおっぱいを飲ませているとあまったれた,乳離れし ない子になる」と、離乳食が進むに従って、断乳をすすめる医師 や保健婦さんもいるようです。
しかし、おっぱいの成分が薄くなったり、量が減ったりするこ とはありません。むしろ腸の粘膜を保護し消化を助ける働きを するので、ぜひ続けて欲しいと思います。
おっぱいでは補えなくなった必要な栄養分を離乳食から補うの であって、決しておっぱいが赤ちゃんにとって必要なくなったわけではないのです。また,いつまでもおっぱいを飲ませていたから自立できない甘えた子供になるとは言い切れません。ラ・レーチェ・リーグインターナショナル(国際母乳連盟)が,乳離れの遅かった子供の継続的観察した結果,どの子供も自立心が旺盛で,依頼心が強くなく,元気いっぱいであったと報告しています。