新生児期からのスキンケアにわらべうたベビーマッサージ
新生児期の皮膚の特徴
新生児期の皮膚は、成人や幼児の皮膚と比較していくつかの特徴があります。
- 薄い皮膚:新生児の皮膚は非常に薄く、透明に近いことがあります。このため、血管や毛細血管が透けて見えることがあります。
- 皮下脂肪の不足:新生児の皮膚には成人よりも少ない皮下脂肪があります。これにより、皮膚が薄く、柔らかく感じられます。
- しわ:生まれたばかりの新生児の皮膚はしわが多く、しばしばしわが寄り集まっているように見えます。これは、子宮内での胎児の姿勢に由来することがあります。
- 乾燥しやすい:新生児の皮膚は、湿度調整機能が未熟であるため、乾燥しやすいです。特に初めての数週間は、乾燥肌になりやすいことがあります。
- 皮膚落屑:胎内の赤ちゃんは皮脂で覆われた状態で羊水に浸かっていました。出生すると急に空気中に出てくるので皮膚が乾燥します、出生直後から数週間かけて、新生児の薄い皮膚が剥離することがあります。これを新生児の皮膚落屑といいます。
- 胎毛(産毛):新生児は、胎毛と呼ばれる細かい体毛が生えていることがあります。産毛と呼びます。これは通常、数週間から数か月で脱毛します。
新生児の皮膚は非常にデリケートで、特別なケアが必要です。新生児の皮膚に異常な変化や発疹が見られる場合は、医師に相談することが重要です。
新生児のスキンケアの必要性
新生児期のスキンケアは非常に重要です。新生児の皮膚は非常にデリケートで、まだ成長段階にあるため、適切なケアが必要です。
- 保湿:新生児の皮膚は乾燥しやすいため、保湿が重要です。特に乾燥した気候や冬季は、乾燥肌が起こりやすい時期です。乳児用の保湿クリームやローション。ワセリン等を使用して、皮膚を保湿しましょう。ただし、香料や刺激物の入っていない製品を選びましょう。
- 日光から守る:新生児の皮膚は紫外線に非常に敏感です。直射日光から遠ざけ、日焼け止めの使用は避けるべきです。紫外線からの保護のため、外出時には帽子や長袖の衣服を着せることが重要です。
- 皮膚の清潔:沐浴では石鹸をしっかりした泡たてて洗いましょう。特に首・脇・お股等くびれに汚れがたまっているのでしっかりと石鹸で洗い、石鹸分をしっかりと洗い流します。
沐浴の後皮膚が乾燥しますので5分以内に保湿用のクリームで乾燥を防ぐことが大切です。 - おむつを頻繁に交換:おしりを清潔に保つことが大切です。おむつかぶれを予防するために、おしりには専用の保護クリームを塗ることが助けになります。
- 注意深い観察:新生児の皮膚にはさまざまな発疹や湿疹が現れることがあります。注意深く観察し、異常な変化や症状が見られる場合は、医師に相談しましょう。
保湿剤の種類
軟膏:基剤には油脂性と水溶性がありますが。保湿剤は一般的には油脂性が用いられる。
油脂性軟膏は皮膚保護作用、皮膚柔軟作用、があり皮膚刺激性が低いため、皮膚の状態を問わず使用できます。ただしべたつく。洗い流しにくい点があります。特に冬場乾燥がひどい時におすすめです。
クリーム:基剤には油性成分を取り囲む水中油性型と 水性成分を油性成分で取り囲む油中水型とあります
べたつきが少なく。水で洗い流せる
ローション:基剤には乳剤性、溶液性、懸濁性があります。使用感が良く伸びがすぐれています。
スプレー式:危ないのでお勧めできない。
※クリームが年間を通して使いやすいようです。
季節に合わせて使い分けましょう
夏はさらっとした感じのローション
冬はしっとりと油性の軟膏などもおすすめです。
季節や赤ちゃんに皮膚の照りや乾燥などをみて選びましょう
医療用保湿剤の種類
ヘパリン類似部室含有製剤: ヒルドイドクリーム0.3%が一般的
吸湿して角質層に水分を付与する作用があり、持続的な保湿効果があるのが特徴です。
尿素製剤:ケラチナミンコーワクリーム20% バスタ論ソフト軟膏10% 20% ウレパールローション10% ヘパリン融解作用がること。皮膚バリア機能が低下した皮膚では刺激を感じることがあります。
ワセリン剤:白色ワセリン、プロペト(精製ワセリン)油分が被膜となって皮膚を覆うことで、皮膚の水分蒸散を防ぎます。べたつくことがあります。
新生児スキンケアは妊娠中に知っておく・出産後すぐに出来る必要があります
出産後の入院中や退院後すぐにスキンケアをしてもらいたい。そのためには妊娠中からその必要性、方法を理解しておきことが大切です。
なぜなら出産後すぐから皮膚の乾燥がはじまり、生後1週間ぐらいから皮膚落屑が始まります。
落屑では血が出てくることもあります。そしてブドウ球菌等に感染しやすい状態になり、アトピーの原因になっていきますので。その前にスキンケアをしてもらいたい。
従って妊娠中にスキンケアを理解して、出産後からスキンケアが実施できるのが最適です。
保湿がアレルギー予防の第一歩
基本的に口から入って腸から吸収された食物アレルゲンは免疫寛容が働き、アレルギーを起こしません。一方皮膚バリア機能低下すると(乳児湿疹、アトピー性皮膚炎)、炎症が起こっている場合は、皮膚から本来は入って来ないアレルゲンがはいってしまい、感作が成立します。これを経皮感作と言います。その後IgE抗体をつくり、アレルゲンを排除しようというメカニズムが働き、アレルギーを起こしてしまいます。 医学博士 大矢幸弘先生より
アレルギー予防のためにも出産後すぐにスキンケアが必要です。
新生児のスキンケアする時のポイント
・入浴後5分以内を目安に保湿剤を塗ると効果的です。
・清潔な手に保湿剤をとり、塗布部分に点在させてから手のひらを使って優しく丁寧に塗布します。
・皮膚のシワに沿って塗るとむらなく塗り広げることが出来ます。
・刷り込んでしまうと、肝心な場所に保湿剤が付かないため、たっぷりと皮膚に乗せるように塗布します。
・季節を問わず継続して塗布することが大切です。
・母親の生活に合わせた塗布回数を勧めましょう。
赤ちゃんのスキンケアはいつから何時まで
出産後すぐからしてほしい、いつまでもできればしてくださいね
退院した時期が一番赤ちゃんの皮膚が乾燥している時期ですので、その時しっかりと保湿してください。
親子でスキンシップを楽しみましょう
方法は
沐浴で皮膚が石鹸で油分が取られてしまいますので5分以内にスキンケアをします。
ママの手を清潔にしてください
保湿剤の使う量はチューブで2㎝ 手のひらならば1円だまぐらいで片手を使う
一回に全身に使う場合は手のひらに1円だまを8個分が必要です。たっぷりと使いましょう
図は3か月から6か月の赤ちゃんの必要量です。年齢によって量が変わってきます。
テッシュペーパーが付くぐらい、皮膚が光るぐらいに皮膚の上に置くように塗ります。ここばポイントです。
せっかくだからこれにお歌を付けて毎日楽しくスキンケアをしたいですね
2,両手と手の先まで
にーぎりぱちりたてよこおてて にーぎりぱちりたてよこおてて
(ローションを手に付けて両脇握りながら手先までローションを付けます)
ビユーン パチパチパチ
(手合わせてパチパチとします)
3,胸お腹
にーぎりぱちりたてよこおなか にーぎりぱちりたてよこおなか
(ハートのように手を置きます)
ポンポンポンポン
(お腹全体を馴染ませます)
3,両足から足の指まで
にーぎりぱちりたてよこあんよ にーぎりぱっちりたてよこあんよ
(ローションを手に付けて足を握りながら両足にローションを付けます)
おおきくなーーれ
(足全体に馴染ませます。)
5,背中
赤ちゃんのスキンケア方法実技