毎日新聞 1996年1月28日
パソコン通信で出産相談の助産婦
ネットへの参加 産院へ呼び掛け
天理の奥田朱美さん
新米ママに子育て助言を
質問、悩みなど深刻
新米ママやパパに子育てについてアドバイスをしてくれませんか。パソコン通信で出
産などの相談に乗っている天理市櫟本町の助産婦、奥田朱実さん(41)が、協力して
くれる産院を探している。出産、子育てについてはさまざまな考え方があるといい、「
新米ママさんは情報に振り回されがち。相談に乗ってもらえれば」と協力を求めている
。奥田さんは助産婦歴十八年。これまで、千件を超えるお産に立ち会ってきた。二年前
からパソコン通信を始め、昨年四月、大手パソコンネット「ニフティサーブ」にホーム
パティーを開設した。好きな時にいつでも参加でき、大勢の人から意見を聞ける点が人
気を集め、現在、会員は杓五十人。書き込みは約千八百件になるという。
書き込みの内容は、妊娠や出産、子育てに関する質問や悩みなど。子供がなかなかで
きない女性に、結婚八年目に妊娠した女性が体験談を披露するなど、顔が見えないこと
が、逆に気持ちをさらけ出した本音のやりとりにつながるケースが多いという。
奥田さんは「母乳や逆子に対する考え方などが産院によって違うことがあり、新米マ
マはどれを信じていいのか混乱することもある。産院ごとの医療方針に沿った適切なア
ドバイスをしてほしい」といい、産院にネットヘの参加や開局を呼びかけている。
また、「待ち時間にアクセスしてもらえるように病浣にもパソコンを置いてほしい。
関心のある産院関係者がいれぼ、一緒にいい方法を考えたい」とも話している。
奥田さんの連絡先は07436・5・0327。
ニフティサーブのIDはSGW01522。
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