サンフランシスコでの講習会2012年

「Warabe-uta Baby Massage」
~ママも赤ちゃんも楽しいベビーマッサージ~
presented by Akemi Okuda
「Warabe-uta Baby Massage」
アメリカ サンフランシスコでの講習会の様子
場所:アメリカ サンフランシスコ 未来学園
日時:24年7月18日 9時50分~17時00

<一日の流れ>
9時45分-12時10分まで講義
13時00分-14時00まで日本語わらべうたベビーマッサージ
14時00分―15時00まで英語わらべうたベビーマッサージ
15時10分-15時40分まで3分スピーチ
15時50分-16時20分までWarabe-uta Baby Massageテスト

日本人学校 未来学園での講習会でした

日本人の人がサンフランシスコでお仕事をしています。

日本の良き文化を海外でも教えたいとのことです

日本語での講習会です

熱心に聞いてくださいました

殆ど日本語が分かる人でたすかりました

ベビーマッサージでは園長先生のキャーというかヒャーというか
とても楽しいそうな声が漏れてその場があかるくなりました。


三分スピーチの時間です


実技テストです、ドキドキひやひや


最後は皆さんで写真に納まりました

その後2日間は観光をさせてもらいました

ワインの製造工場を見学しました


スーパーマンの衣装を着た人と一緒にポーズ

サンフランシスコでは有名な「ヨセミテ」公園に出かけました。

綺麗なところです、外人さんと一緒にカシャ

サンフランシスコ講習会報告書

インストラクターティーチャー 武林 幸子

平成24年2月、あかね先生のもとに、アメリカのサンフランシスコから講習会の依頼がありました。かねてから、「日本の良いものを海外へ」と英語バージョンを取り入れるなど、先生の目は世界へ向けられていましたので、迷いはありません。「行きま~す!」という返事と共に、アメリカへの道を歩き始めたのです。私も家族の協力を得て、同行させていただく事になりました。

サンフランシスコでの講習会を考えるにあたり、まず私が思ったのは「わらべうた」が海を越えたこのアメリカで受け入れられるのか、どう伝わるのか、という事でした。しかし、いざ渡米し現地でお世話になった黒田様ご夫妻に話を伺うにつれて、もっと考えないといけない「現実」について知ることとなりました。

アメリカは自由の国。これは私にとって憧れの一面でした。しかしその反面、ひとりの人間としてしっかり自分を持っていないと生きていけないのだと感じました。誰かが助けてくれる、そんな甘えは通用しない。夫婦間でもそうです。旦那さんにおんぶに抱っこでは、認めてもらえないのです。無事出産し、2,3日で退院。そこからは自分達でやっていかないといけない。日本のように、女性は子どもを育てるのが仕事という意識は少なく、仕事を持つ女性は早々に復帰し、夫婦で平等に子どもを育てる夫婦が多いようです。その背景には、いつリストラにあうか分からないという不安があり、家族を守る為にも、厳しい社会を生きる為にも共働きをすると聞きました。

そんなアメリカの厳しい現実を話して下さった黒田様ご夫妻は、もう25年以上アメリカに住み、御主人は会社を経営、奥様の美子さんは5年前に「未来学園」を設立され、常に子ども達の為にと尽力を惜しまない、本当に温かく尊敬できる御夫婦でした。素晴らしいご縁を感じました。

サンフランシスコでの講習会に参加してくれたのは、その未来学園のスタッフ6名の方々。皆さん日本語が分かる方だったので、講義は通常通り日本語で行いました。「先生の想い、なぜわらべうたなのか、ベビーマッサージの効果、ラの音」などなど皆さん熱心に聞いておられました。アメリカでは、まだまだベビーマッサージの認知度が低く、スキンシップによってこれほどの効果があり、さらに歌に合わせて行う事で、こんなに楽しく親子の絆を深める事が出来ることに驚かれたようです。海を越えたこの地でも、「もっと早くに出会っていれば良かった。」という声を聞きました。それを聞いて、世界中にこの「わらべうたベビマ」を待ってる人がいる、届けたい!と思いました。楽しいランチタイムを終え、午後からの実技。普段から子ども達と関わっていらっしゃるだけあって、人形で練習しているとは思えないほど愛情あふれるマッサージと笑顔が広がっていました。

参加された方からは、「私ども海外居住者にとって、母国語で、赤ちゃんにわらべうたを歌いながらベビーマッサージを行うということがどんなに素晴らしきことか、計り知れません。更に、英訳されていることから、この地においても大きな広がりと可能性を信じ、今回講習会に参加し学ぶことが出来たことを、大変嬉しく思っております。」「アメリカでは、ベビーマッサージがあまり知られていないようで、義理の母(アメリカ人)に今度わらべうたベビーマッサージの講習受けるよと本を見せたときに、こういうのがあるの知らなかった、私の夫が小さい頃寝つきがすごく悪くて大変だったときにこの存在を知っていたら良かったのにと言っていた。」などの感想をいただきました。

その中でも印象に残っているのは、ひとりの方がおっしゃった「わらべうたは人間の鼓動」というお話です。鼓動とは「命・生きる・生きている・心・力」、わらべうたベビーマッサージは奥田先生の鼓動であり、助産師である先生の命を大切にする想いが、今度はママと赤ちゃんの鼓動に共鳴しているのだと、私は思ったのです。「わらべうたベビーマッサージ」はまさに、本物の「わらべうた」なんだとおっしゃっていたのが心に残っています。

ここに来てやはり「わらべうた」の持つ力を感じると共に、「わらべうたベビーマッサージ」は海を越えてこのアメリカでも心に届いたと私は感じました。少なくとも、今回の講習会に参加してくださった方々には、その良さを理解していただき、奥田先生の想いが届いたと確信しています。

ただ、アメリカという国は自由の国であり、競争の社会、訴訟の多い国です。そんな厳しい社会を生き抜く為には、守らないとすぐに負けてしまいます。「わらべうたベビーマッサージのアメリカ合衆国での商標登録を取ることにしました。それはアメリカでのわらべうたベビーマッサージ認定者を守るためです。守って、そしてそこからか弱い芽が出ても土台がしっかりしておれば育つはずです。」これは、奥田先生の言葉です。先生は、アメリカに「わらべうたベビーマッサージの種」をまきました。その種が、いつか芽を出し、大きな木となりますように。
(平成24年7月14日~21日 サンフランシスコ)